髪の毛が1ヶ月間に伸びるスピードは?
「美容室で髪の毛を揃えるだけって言ったのに短くなった」「髪の毛をセットしたいのに長さが足りない」「早く伸ばしてパーマをかけてイメチェンしたい」など、髪の毛を早く伸ばしたいと思っているときは、待ち長いために伸びが遅く感じてしまいますよね。実際のところ、髪の毛は1ヶ月でどれくらい伸びるのでしょうか? また、早く伸ばす方法はあるのでしょうか?
髪の毛が伸びるスピードは生活習慣や健康状態、季節によっても髪の毛が伸びる早さは変わるため、個人差がありますが、平均すると1日に0.3mm~0.4mm、1ヶ月で約1cm伸びるといわれています。髪の毛は、毛母細胞が毛乳頭から栄養を受け取り、細胞分裂を繰り返すことでつくられています。髪の毛が伸びる部分は毛根に埋まっていて、髪の毛が押し出される形で伸びていきます。髪の毛は「成長期⇒退行期⇒休止期」というヘアサイクル(毛周期)を3~8年サイクルで繰り返しながら成長しています。この周期に個人差があるため、髪の毛の伸びる早さが大きいとされています。
1ヶ月で髪の毛を早く伸ばすためには?
1ヶ月に髪の毛が伸びる早さは平均約1cmであることが分かりましたが、もっと伸びるスピードを早めることはできるのでしょうか? そもそも、髪の毛を早く伸ばすことはできるのか、とにかく髪の毛を早く伸ばしたい人にとっては聞き逃すことができない重要なポイントですよね。結論からいうと、髪の毛を劇的なスピードで伸ばすことは無理ですが、理論的には髪の毛の伸びの遅れを防ぎ、健やかにキレイに伸ばすことは可能です。
先述したように、髪の毛が伸びるスピードは個人差が大きく、栄養状態・生活習慣・季節・性別など、さまざまな影響を受けやすいとされています。例えば、季節でいうと、血行不良が起こりやすい冬は、夏よりも髪の毛の伸びが遅くなるといわれています。ただ、目に見えて遅くなるわけではありませんが、髪の毛の伸びが遅くなる原因を取り除いていくことで、1ヶ月に約1cm伸びるのを約1.5㎝にするくらいのことは可能です。髪の毛を早く伸ばすためには、代謝を高めて乱れがちなターンオーバーを正常化することが大切です。では、1ヶ月で髪の毛を少しでも早く伸ばすための方法を紹介します。
①質の良い睡眠をとる
私たちは睡眠中に成長ホルモンが多く分泌されるので、髪の毛が一番成長する時間だといわれています。成長ホルモンはゴールデンタイムといわれる22:00~2:00の間にもっとも多く分泌され、この時間帯に睡眠をとることが髪の毛の成長を促進するためだけでなく、美容や健康のためにも効果があります。
忙しい現代人にとって22:00に就寝するのはなかなか難しいことだと思いますが、できるだけ早く、せめて日付が変わる前には就寝するように心掛けましょう。就寝時間・起床時間を一定にすることで体内リズムが整い、乱れがちな自律神経のバランスも正常になってきます。
②栄養バランスの良い食事を摂る
髪の毛は約90%以上が「ケラチン」というたんぱく質でできています。ただ、だからといって、良質なたんぱく質をたくさん摂れば良いというわけではありません。私たちの体は食事から摂った栄養でつくられていますが、髪の毛も同様です。健やかで丈夫な髪の毛を育てるには、良質なたんぱく質・ミネラル・ビタミンを中心にバランスの良い食事を摂ることが基本です。
何か特定した栄養価の高い食材を摂れば早く髪の毛が伸びるということはありません。髪の毛の主成分であるケラチンをつくるためには「亜鉛」が必須ですが、現代人は亜鉛不足だといわれています。不足が気になる人はサプリメントで補うのも良いでしょう。ただ、あくまでもサプリメントは補助として利用し、過剰摂取は体調不良を引き起こし、肝臓に負担をかける原因にもなるので絶対に止めましょう。
③適度な運動をする
髪の毛は毛母細胞が毛乳頭から栄養を受け取り、細胞分裂を繰り返しながらつくられていきます。血行不良が起こっていると、どんなに栄養バランスが良い食事を心掛けていたとしても、栄養が毛母細胞へ行き渡りにくくなってしまいます。わざわざスポーツジムに通う必要はありません。
ウォーキングや一駅歩く、エレベーターでなく階段を使うなど、適度な運動をとりいれることは髪の毛の成長にとっても非常に効果的です。軽い運動は血行が促進されるので、毛母細胞まで栄養がしっかりと行き渡ることで髪の毛が伸びやすい環境に整えられます。また、ストレス発散にもつながるので一石二鳥だといえます。適度な運動は継続することで効果があらわれるので、無理なく自分のペースで行える運動をとり入れましょう。
④ストレスを溜めない
私たちはストレスを受けると交感神経が活発になり、血管が収縮されるため、血行不良が起こりやすくなります。ストレス社会に生きる私たちは、ストレスを受けることなく生活をすることは不可能だといえます。大切なのは、いかにしてストレスを溜め込まないことです。ストレスは知らず知らずのうちに溜まっているので自覚症状がない人も少なくありません。ストレスが溜まると血行不良以外にも、ホルモンバランスや自律神経の乱れにもつながるので、運動・趣味・お喋り・買い物など、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけ、日常生活の中でしっかりとオン・オフをつけることが大切です。
⑤こまめに水を飲む
私たちは、1日に2リットルの水が必要と聞いたことがある人も多いと思います。水分を摂ることは、健康・美容だけでなく、髪の毛の成長を促すためにも効果がある方法の一つです。水分不足は頭皮の乾燥やめぐりの悪化につながり、髪の毛の成長を妨げてしまいます。また、髪の毛が水分不足になるとパサパサになってしまい、キレイな状態で伸ばすことが難しくなってしまいます。1日1.5リットル~2リットルのミネラルウォーターを一度にではなく、こまめに摂っていきましょう。ただし、カフェインは体外に水分を排出してしまうため、コーヒー・緑茶・紅茶などは水分には含みません。
⑥頭皮マッサージをする
頭皮がかたくなったり、皮脂や汚れなどが毛穴に詰まっていると、頭皮環境が悪いため当然髪の毛の伸びが遅くなってしまいます。シャンプーのときに指の腹で頭皮をマッサージすると刺激で血行が促進されるので、髪の毛の成長が促されます。頭皮全体を包み込むようなイメージで3~5分ほど、マッサージを行いましょう。
⑦正しいシャンプーの方法をマスターする
シャンプーは毎日行うことなので、間違った方法だと頭皮環境を悪化させてしまい、髪の毛の成長にも大きく影響を与えてしまいます。シャンプーは頭皮に必要な皮脂も洗い流してしまう高級アルコール系シャンプーは避け、頭皮に必要な皮脂は残しつつ汚れだけを落とすアミノ酸系シャンプーを選び、正しいシャンプーの方法で行いましょう。
①シャンプーの前にブラッシングで汚れや埃を落とす
②38℃ほどのお湯で予洗いする
③シャンプーを泡立てて頭皮に乗せる
④指の腹を使ってマッサージをするように泡で洗う
⑤すすぎ残しがないようにシャンプーの倍の時間をかけてすすぐ
⑧ドライヤーは冷風を使う
ドライヤーの熱は髪の毛にダメージを与えるからと自然乾燥をしている人も多いと思いますが、自然乾燥はドライヤーの熱よりもダメージが大きいので絶対に止めましょう。髪の毛が生乾きの状態だと雑菌が増える原因になり、頭皮環境が悪化するだけでなく、臭いや抜け毛・薄毛にもつながってしまいます。
シャンプーのあとはすぐドライヤーで乾かすのが基本ですが、温風を髪の毛に長く当てるのではなく、温風と冷風を交互に当てて乾かすのがおすすめです。温風と冷風を交互に当てることで髪の毛が熱を持つことがないため、ダメージも受けにくくなります。ドライヤーの熱ということでいうと、アイロンは高温を髪の毛に長時間当てているため、使用は避けた方が良いでしょう。
⑨禁煙をする
タバコは「百害あって一利なし」といわれている通り、タバコの煙には4,000種類以上に化学物質が含まれています。また、その中には有害物質が200種類以上も含まれ、発がん性物質は50種類以上もあるそうです。タバコに含まれる「ニコチン」は誰もが知るところですが、ニコチンは血管を収縮する作用があり、細い血管をより縮めてしまうため、血行不良が起こりやすくなります。
髪の毛は毛母細胞が毛乳頭から栄養を受け取り、細胞分裂を繰り返しながらつくられていきますが、タバコを吸うことで血行不良が起こると毛母細胞に十分な栄養を届けることが難しくなってしまい、髪の毛の伸びを遅くするだけでなく、抜け毛・薄毛の原因にもなりかねません。愛煙家にとって、禁煙はなかなか難しいことかもしれませんが、髪の毛を少しでも早く伸ばしたいのであれば、禁煙することをおすすめします。
⑩パーマ・ヘアカラー・カットは避ける
パーマやヘアカラーの薬剤は、髪の毛や頭皮に大きなダメージを与えてしまいます。髪の毛を早く伸ばしたいのであれば、その期間はパーマやヘアカラーはできるだけ控えましょう。髪の毛が傷んでしまうと、毛先をカットしなければなりませんよね。カットするということはそれだけ短くなるということです。「こまめに髪の毛をカットした方が早く伸びる」という間違った認識をしている人も多いようですが、髪の毛はカットすれば短くなってしまいます。1ヶ月の間に少しでも早く髪の毛を伸ばしたい場合には、パーマ・ヘアカラー・カットは避けた方が良いでしょう。
⑪髪の毛が伸びやすくなるシャンプーを使用する
育毛シャンプーは髪の毛が健やかに育ちやすい頭皮環境をつくります。髪の毛の伸びを良くするためには、頭皮にやさしい成分で潤いを残しつつ汚れだけを落とすものを選びましょう。また、炭酸シャンプーは血行促進効果が期待できるので、髪の毛の伸びを良くする環境をつくることができます。近年は育毛シャンプーも進化し、育毛剤に使用されている成分「キャピキシル」が配合されているものもあり話題になっています。1ヶ月でとにかく早く髪の毛を伸ばしたいという人は、期間限定で使用してみるのも良いと思います。
⑫育毛剤を試してみる
育毛剤というと「薄毛やハゲが気になる中年男性が使うもの」というイメージを持たれている人も多いと思いますが、育毛剤には薄毛対策だけでなく、髪の毛が健やかに育つように血行促進作用のある成分などが含まれているものも多く存在します。
近年、育毛剤や育毛シャンプーの進化は著しく、頭皮環境を整えるもの、髪の毛にハリコシを与えてヘアケアするものなど、さまざまな種類があるので、さまざまな用途で幅広く使用されています。髪の毛を早く伸ばすためには頭皮環境を整えることが重要なポイントでもあるため、育毛シャンプーや炭酸シャンプーと併せて1ヶ月間使用してみるのもおすすめです。
「髪の毛が早く伸びる」と噂の根拠を探ってみましょう!
ここまでは、髪の毛を早く伸ばすためにおすすめの方法をご紹介してきましたが、髪の毛についてはさまざまな根拠があるような、ないような噂が昔からありますよね。実際のところ、髪の毛の伸びる早さについての噂はどうなのか探ってみたいと思います。
わかめを食べると髪の毛が早く伸びるって本当?
誰もが「わかめを食べると髪の毛が早く伸びる」「わかめを食べると髪の毛が増える」と耳にされたことがあると思いますが、実際にはどうなのでしょうか? イメージ的には髪の毛に良さそうですが、そこには根拠があるのか気になるところです。結論からいうと、わかめを食べることで髪の毛が早く伸びることは医学的には証明されていません。
ただ、わかめには髪の毛の成長には欠かすことのできない「たんぱく質」「ミネラル」「ビタミン」が豊富に含まれています。髪の毛は90%以上がケラチンというたんぱく質でできており、ケラチンをつくり出すためにはミネラル(亜鉛)が必要ですし、全身に運ぶためには血流を促進するビタミンも欠かすことはできません。これらの栄養素を全て含むわかめですが、髪の毛を早く伸ばすことができるというわけではありません。「わかめ=髪の毛に良い」ということはあながち間違いではありませんが、わかめを食べると早く髪の毛が伸びるという噂には根拠はありません。
髪の毛は洗わない方が伸びるのが早いって本当?
「髪の毛を洗わない方が早く伸びる」という噂がありますが、これに関しては全くのデタラメといっても良いでしょう。髪の毛は1日に1回洗うのが基本とされています。確かに、髪の毛の洗い過ぎは頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥や皮脂の過剰分泌の原因となり、頭皮環境が悪化してしまいます。
皮脂や汚れが毛穴に詰まるなど、頭皮が不潔な状態にあると髪の毛の成長は阻害されてしまいます。シャンプーは頭皮にやさしいアミノ酸系シャンプーを選び、頭皮に必要な潤いは残しつつ、汚れだけを落として清潔に保つことが大切です。
髪の毛を刺激すると早く伸びるって本当?
髪の毛を引っ張ったり、ゴムでキュッと結んだり、髪の毛に刺激を与えることで伸びが早くなるという噂がありますが、これに関しても全く根拠のないことだといえます。反対に、髪の毛を無理に引っ張ると頭皮に大きなダメージがかかり「牽引性脱毛症」の原因にもなりかねません。髪の毛を強く引っ張って結んでいる状態が長いと、髪の毛が早く伸びるどころか、抜け毛・薄毛につながってしまうので止めましょう。
まとめ
髪の毛は個人差があるものの、平均すると1日に0.3~0.4mm、1ヶ月で約1cm伸びます。これは、3~8年サイクルで繰り返されているヘアサイクル(毛周期)が関係しているので、急激に短期間で伸ばすスピードを早めることはできません。ただ、上記したことを実践し、頭皮環境を整えることで、髪の毛の伸びが妨げられることなく正常に成長していきます。髪の毛の健やかな成長は毎日の積み重ねの結果なので、諦めずに日々実践してみてくださいね。