円形脱毛症

円形脱毛症は10円ハゲだけじゃなかった!【5つの症状の特徴】

① 単発型

円形脱毛症は「10円ハゲ」ともいわれ、頭部を含むあらゆる部位の髪の毛が、円形や楕円形でコイン大の大きさで脱毛する疾患です。円形脱毛症は一般的にストレスが大きな原因とされていますが、その種類はさまざまで、ストレス以外にもホルモン・自己免疫疾患・遺伝などの要因があることも分かってきました。

 

現在、円形脱毛症の有病率は人口の0,1%程度と推定されています。男女ともにあらわれる症状で、幅広い年齢に発症するのが特徴です。

 

円形脱毛症の中で、もっとも症状が軽く、女性に多く見られるのが「通常型円形脱毛症(単発型)」です。通常型円形脱毛症(単発型)は、小さな円形や楕円形の脱毛箇所が頭部の1カ所にできるもっとも発症率が高い円形脱毛症ですが、軽度であれば自然治癒することもあるといわれています。

 

脱毛部分が小さいため、自分では分かりにくく、美容室で指摘をされて初めて気付くという方も少なくないようです。ただ、稀に重症化し「通常型円形脱毛症(多発型)」になる場合もみられるため、発症してしまったら、早めに治療を受けることが大切です。

 

② 多発型

円形脱毛症は「脱毛症」という疾患の一つです。突然「円形」に脱毛するために、このような名前が付けられています。一般的には、過剰なストレスが原因と思われていますが、免疫機能の異常や遺伝など、他の原因も考えられています。

 

円形脱毛症といっても、いくつか種類があります。「通常型円形脱毛症」が一般的で、その中でも脱毛部分が1ヵ所にできる「単発型」がもっとも多く発症するといわれています。通常型円形脱毛症の「多発型」は、単発型よりも発症が少ない脱毛箇所が複数にできるものです。

 

多発型は、頭部のあちらこちらに脱毛箇所ができるとともに、何度も脱毛を繰り返すのが特徴です。脱毛箇所が1カ所で「単発型」と思っている場合でも、改善後にすぐ別の箇所に脱毛が見られ、何度も繰り返す場合には「多発型」が疑われます。

 

通常型円形脱毛症は、この2つに分けられますが「円形脱毛症診療ガイドライン」によると「通常型円形脱毛症(単発型・多発型)は、発症してから1年以内に80%が完治した」と記載されているので、円形脱毛症の種類の中でも、完治しやすい脱毛だといえるでしょう。ただし、多発型に関しては「少数の場合」と限定されています。

 

③ 全頭型

円形脱毛症の種類の中に、髪の毛が完全に抜け落ちてしまう「全頭型」があります。

 

全頭型の場合、ある日突然髪の毛が脱毛してしまうわけではありません。「通常型円形脱毛症」の延長にあり、通常型円形脱毛症単発型⇒通常型円形脱毛症多発型⇒全頭型脱毛症と進行し、最終的に髪の毛全部が抜け落ちてしまう代表的な脱毛症状です。

 

全頭型になる前兆として、軽いかゆみや違和感を感じる人もいるようですが、一般的には自覚症状はなく、頭部の数カ所に脱毛があらわれる多発性が進行してしまい、頭部全域に渡り、髪の毛が抜け落ちてしまいます。

 

全頭型は、症状の改善が難しく、長期に渡っての治療が必要なので、特に女性にとっては精神的にもダメージが大きい脱毛症だといえます。これらのことから、自然治癒しやすい単発型であったとしても、多発型⇒全頭型に移行しないよう、早めの対策がどれだけ大切であるかが分かります。

 

④ 汎発型

円形脱毛症の一種で、もっとも重い症状が全身型の汎発型(はんぱつがた)といわれています。汎発型と聞いてもピンと来ないという人も多いでしょう。聞きなれない名前ですが、汎発型は悪性円形脱毛症とも呼ばれ、髪の毛だけでなく、眉毛・まつ毛・陰毛などの広範囲に渡り、あらゆる体毛が抜け落ちてしまいます。

 

子供にも起こる可能性があり、年齢・性別に関係なく発症する脱毛症の中でも難冶性の高い疾患です。汎発型の特徴は、自覚症状を感じないまま発症することです。個人差はありますが、かゆみ・違和感・皮膚の炎症・爪に小さな凹凸などの症状が伴うこともあります。

 

汎発型がどうして発症するのか解明されていない点もあるようですが、ストレス・自己免疫機能疾患・病気による高熱などがきっかけとなる場合もあるといわれています。また、汎発型は自然治癒することはなく、完治させることは非常に困難だとされています。

 

⑤ 蛇行型

円形脱毛症の一つに「蛇行型」があります。

 

蛇行型は一般的な「10円ハゲ」のイメージとは異なり、側頭部や後頭部など、広範囲にわたって蛇行したように起こる脱毛の症状のことを指します。特に、髪の毛の生え際に沿って帯状に抜けるのが特徴です。

 

通常型円形脱毛症の単発型のように自然治癒することは難しく、脱毛箇所の範囲が小さい場合でも、治療は長期に渡って数年はかかるともいわれています。また、脱毛が進行してさらに悪化すると、髪の毛が完全に抜け落ちてしまう場合も見られます。

 

蛇行型は、男性女性・年齢に関係なく誰にでも発症する可能性がある円形脱毛症です。10円ハゲが頭部の1カ所にできる単発型が悪化し、進行して蛇行型に移行するケースもあるため、脱毛の症状が見られた際には、早めの対策が重要なポイントになります。