更年期

【更年期の抜け毛・薄毛】まずは女性特有の原因を知ることが大事!

原因① 女性ホルモンの減少

更年期とは、個人差はありますが、閉経前後の10年間ほど、45才~55才くらいの女性に起こる心身の不調を指します。

 

日本人の場合、40代になると約5%の女性に生理不順が見られるようになるといわれています。閉経の平均年齢は50才ですが、閉経に近づくにつれて卵巣の機能が低下していくため、体のほてり・のぼせ・めまい・肩こり・イライラ・集中力の低下など、心と体にさまざまな不調があらわれるようになります。抜け毛・薄毛もその一つです。

 

その原因は、女性ホルモン「エストロゲン」の急激な減少です。エストロゲンには、髪の毛の成長を促進する作用がありますが、エストロゲンが減少することで、髪の毛のサイクルが乱れ、髪の健康を保つのも難しくなり、抜け毛・薄毛といった症状があらわれます。

 

エストロゲンの減少は、髪の毛の成長期を早めるだけでなく、休止期を延ばしてしまうため、新しい髪が育ちにくくなってしまいます。

 

更年期による抜け毛・薄毛は、男性のAGA(男性型脱毛症)とは異なり、頭頂部や生え際が集中的に薄くなるようなことはありません。全体的に少しずつ薄くなっていくので、男性と比較すると、髪の毛の変化に気付きにくいのが特徴で、「FAGA(女性男性型脱毛症)」「びまん性脱毛症」と呼ばれています。

 

原因② ストレス

更年期といえば、イライラ・ほてり・のぼせ・めまいといった症状が引き起こることはよく知られていますが、抜け毛・薄毛もその一つです。

 

女性の抜け毛・薄毛は、産後にあらわれる症状でもありますが、更年期の抜け毛・薄毛は産後の抜け毛・薄毛とは事情が大きく異なります。更年期の抜け毛・薄毛は、女性ホルモンの減少で起こる症状なので、産後のように一時的なことではないため、放っておいても改善はされません。

 

また、更年期の時期にはストレスで抜け毛・薄毛をさらに悪化させてしまう場合もあります。更年期には心の不調もあらわれ、イライラしたり不安定になりがちです。

 

個人差はありますが、更年期の40~50代は、まだまだ子育て・仕事・家事などに忙しく、親の介護や人間関係など、ストレスの原因となることは日常生活に山ほど埋もれているといっても過言ではありません。

 

私たちはストレスを感じると、自律神経が乱れて交感神経が活発になり、血管が収縮しやすくなるため、血液循環が悪くなってしまいます。更年期は、女性ホルモン「エストロゲン」が減少する時期なので、ストレスを感じることでさらにホルモンバランスが崩れてしまうため、抜け毛・薄毛を悪化させる原因にもなりかねません。

 

原因③ 血行不良

更年期に女性ホルモン「エストロゲン」が減少すると、血流のバランス調整が上手くできなくなるため、血行不良が起こりやすくなります。エストロゲンは、ヘアサイクルの調整や、髪の毛の健康を促進するなど、女性の髪の毛にとって重要な役割を果たしているので、減少することで抜け毛・薄毛などの症状があらわれてきます。

 

また、一般的に年齢を重ねるごとに運動不足になる傾向にあります。運動不足は筋肉が衰えるだけでなく、血行不良の大きな原因の一つです。

 

髪の毛の毛根には毛母細胞があり、毛母細胞が分裂することで新しい髪の毛がどんどんつくられます。新しい髪の毛をつくるためには、毛母細胞にしっかりと栄養が行き渡らなければなりません。

 

しかし、血行不良が起こると必要な栄養素が毛母細胞まで届かなくなります。頭皮は末端にあり、細い毛細血管がたくさんあるため、血行不良になると髪の毛や頭皮に必要な栄養分を上手く摂り込むことができなくなってしまいます。

 

さらに、更年期には自律神経が乱れやすくなるため、体の巡りが悪くなり、末端までの流れが悪くなってしまいます。更年期に血行不良を改善するためには、日常に適度な運動を取り入れ、少しでも筋肉を鍛えることをおすすめします。特にふくらはぎの筋肉は、下半身の血液を上半身に押し上げ、血流が良くなるので毛母細胞にまで栄養が行き渡りやすくなります。一駅歩く・階段を使うなど、少し歩く距離を増やしてみましょう。

 

原因④ 内蔵機能の低下

抜け毛・薄毛と内臓機能の低下には、一見関係性はないように思われがちですが、内臓が元気でなければ髪の毛の生成に必要なたんぱく質の吸収を阻害してしまう原因にもなりかねません。

 

特に肝臓は、髪の毛の原料であるたんぱく質を合成するほか、代謝・解毒など、重要な役割を担っています。過剰なアルコール摂取などが原因で肝臓が弱ると、これらの機能も低下してしまうため、抜け毛・薄毛を悪化させる原因にもなりかねません。

 

また、更年期には、個人差はありますが、ほてり・のぼせ・めまい・頭痛・肩こり・イライラ・集中力の低下以外にも、便秘・下痢・食欲減退などの消化器系の不調などさまざまな体調不良の症状があらわれます。

 

更年期の不調は、女性ホルモンの減少が大きな原因ですが、女性ホルモンには自律神経・体温・血流・食欲などをコントロールする機能が備わっているため、1つの機能が崩れると、体のさまざまな機能に影響が出てしまいます