栄養を届ける優先順位が髪の毛は低い!
抜け毛・薄毛が気になり始めると、さまざまな対処法があるため、何をどのように始めたらいいのか、迷われる人も多いと思います。近年の調査では国内で脱毛に悩んでいる人は約4,200万人というデータもあり、女性も含め、増加傾向にあるといわれています。
一昔前までは、抜け毛・薄毛といえば男性というイメージでしたが、ストレス社会ともいわれる現代では女性の社会進出に伴い、現代人特有のさまざまな症状が見られるようになりました。抜け毛・薄毛もその一つだといえるでしょう。
抜け毛・薄毛は、男性と女性ではその原因は異なるものの、生活習慣・ストレス・喫煙・飲酒・ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要因が考えられています。昔は「禿げたらかつらをかぶるか、増毛するしかない」と思われていましたが、時代とともに育毛剤や育毛シャンプーも進化し、さまざまな種類がドラッグストアや通販などで販売されています。
また、AGA(男性型脱毛症)専門クリニックや女性専用のクリニックなども全国に増えています。これから先、需要が増え続ける業界だといえるでしょう。それだけ、抜け毛・薄毛に悩む人が増えているということになります。そこで、気になるのが抜け毛・薄毛を改善するためにはどうすれば良いのかということです。
多くの人が育毛剤や育毛シャンプーといったアイテムから検討されると思いますが、まずは生活習慣の見直しをすることが基本です。どんなに効果の高い育毛剤を使用したり、AGA(男性型脱毛症)専門クリニックに通ったとしても、生活習慣が乱れ、例えば血行不良だったり、栄養バランスの悪い食生活、過度な飲酒・喫煙を続けていては、せっかくの育毛アイテムやクリニックでの治療効果が無駄になってしまいます。
抜け毛・薄毛を改善するためには、抜け毛を防ぎ、健康な髪の毛を育てる土台を整えておくことが必要です。健康で丈夫な髪の毛を育てるためには、たんぱく質・ミネラル・ビタミンを中心に栄養バランスの良い食事が必須です。そして、その栄養を血液が毛細血管を通じて毛母細胞まで運び、新しい髪の毛がつくられます。しかし、栄養が偏っていたり、血行不良が引き起こっていると、生命維持に関与しない髪の毛への栄養供給は後回しにされてしまいます。
髪の毛は大切なものですが、栄養は生命に関わる心臓・脳神経・内臓などを優先的に供給されるため、優先順位の低い頭皮や髪の毛に栄養が回ってくるように、いかに体の巡りを良くし、しっかりと栄養を摂ることがどれだけ大切かということです。つまり、どんなに育毛アイテムを厳選したとしても、頭皮や髪の毛にまで行き渡らないということです。
髪の毛の成長は体内でも断トツに速い!
人間の髪の毛は1日で平均0.3~0,4mm、1ヶ月で約1cmほど伸びるといわれています。髪の毛にはサイクルがあり、「成長期(2~5年)⇒退行期(2~3週間)⇒休止期(2~3ヶ月)⇒成長期」を繰り返しています。
髪の毛は「毛乳頭」から栄養を受け取った「毛母細胞」が細胞分裂を繰り返すことによってつくられます。毛母細胞とは毛根の中にある丸い形をした毛球の中にある細胞です。薬物検査などで髪の毛を調べて分かるのは、毛母細胞に摂り込む栄養を髪の毛に変える作用があるがゆえのことです。
成長期に髪の毛が育ち、退行期で髪の毛の成長が止まって脱毛し、休止期を経て成長期へ移行するのが、髪の毛の一生です。ヘアサイクルの成長期が長いことで分かるように、今ある髪の毛のほとんどは「成長期である」ということです。毛母細胞は細胞分裂をどんどん繰り返し、髪の毛を成長させていきますが、ストレス・喫煙・飲酒・栄養の偏り・ダイエットなどさまざまな要因が重なるとヘアサイクルが乱れ、成長期がどんどん短くなることで抜け毛が増えてしまいます。
抜け毛・薄毛が進行している場合、ヘアサイクルが早くなり、通常2~5年の成長期が数ヵ月サイクルにまで短くなってしまい、髪の毛の成長がストップしてしまいます。髪の毛の成長は、性別・年齢・生活習慣・栄養状態、さらに季節によっても異なるといわれていますが、人の体の中でも成長スピードは断トツだといえるでしょう。
髪の毛は、一般的に女性の方が男性よりも成長が速いといわれています。また、気温が高くなる春先から成長速度が速くなり、真夏の7~8月はもっとも成長が早くなります。とはいっても、個人差が大きいので、人よりも髪の毛が伸びるのが遅いと感じたとしても、気にすることはないでしょう。ただ、髪の毛の成長は、生活習慣や年齢によっても変化していくため、いつもと違うと感じたときには、睡眠や食事の見直しをすることが大切です。
また、抜け毛・薄毛が進行している場合は、ヘアサイクルが乱れていることが考えられるため早めの対策が必要です。生活習慣の乱れが目に見えてもっとも分かりやすいのは、髪の毛だといっても過言ではありません。