医薬部外品である「育毛剤」に認められている効果とは?
抜け毛・薄毛に悩んでいる場合、まずは自宅で簡単にケアできる育毛剤の検討をされる人は多いと思います。一昔前と比較すると育毛剤の進化は著しく、さまざまな種類があるため、何を選んだら良いのか分からないという人も多いでしょう。
また、育毛剤などのヘアケア剤には「化粧品」「医薬品」「医薬部外品」の3つの区分に分けられていますが、どのような違いがあるのでしょうか?ここでは、医薬部外品の育毛剤について見てみましょう。
まず、医薬品とは病気の治療を目的とした有効成分の効果効能が認められているものに対し、医薬部外品は厚生労働省が許可した有効成分が配合されている、予防が目的のものを指し、治療効果は認められていません。これらの分類は、薬機法(旧薬事法)という法律に基づいて定められています。
医薬品は医師によって処方されるもので、臨床試験などで治療効果や副作用などを厚生労働省が認めたのですが、育毛剤に多く見られる医薬部外品は、医薬品と比較すると効果は穏やかで、治療効果をいう面では認められていませんが、有効成分が体に対しての改善をもたらすものと定められています。つまり、医薬部外品に分類される育毛剤の効果は頭皮環境を整え、今ある髪の毛の成長を促進しながら抜け毛を減らす期待ができます。
「育毛剤は髪の毛を生やすもの」と勘違いされている人も多く見られますが、育毛剤は発毛させるものではなく、髪の毛が育ちやすい環境を整えるものです。医薬品に分類させる発毛剤は、髪の毛が抜けた後の毛穴から再度髪の毛を生やす効果があるとされていますが、医薬部外品に分類される育毛剤は、髪の毛を生やすことはできません。
医薬部外品には副作用がない?
一般的に、薬には副作用があることで知られています。治療効果が高いほど、副作用のリスクも増えると認識されていますが、育毛剤に関してはどうでしょう?育毛剤にも副作用は見られるのでしょうか?育毛剤は頭皮に直接塗布するものなので、敏感肌やアレルギーを持っている人にとっては心配ですよね。
育毛剤と一言でいっても、医薬品・医薬部外品・化粧品の3つの区分に分けられています。ここでは、医薬部外品に分類される育毛剤の副作用について見てみましょう。まず、体質は人それぞれで個人差があるため、副作用のあらわれ方は同じでないこと、副作用のリスクはゼロでないことを把握しておきましょう。
医薬品に分類される育毛剤の場合は発毛効果が認められている反面、発疹・かゆみ・頭痛・めまい・手足のむくみ・体重増加・血圧低下・心拍数の増加など、皮膚の異常だけでなく、神経系・代謝系・循環器系の異常などの副作用が見られることがあるとされています。医薬品は医師からの処方で正しく使うことが原則で、自己判断で間違った使い方をするのは非常に危険です。高い発毛効果が認められている分、そのリスクは想像以上に高いといえるでしょう。
これに対し、医薬部外品に分類される育毛剤の場合は、基本的には副作用はほとんど見られないとされています。厚生労働省「医薬部外品の副作用報告」では、平成27年4月1日~7月31日までの間、医薬部外品に分類される育毛剤を使用して副作用が出たとの報告は0件だったそうです。ただ、1年間に1~2人ほど「肌の違和感」「何らかの違和感」などの症状があったとの報告があるようですが、医薬品の副作用と比較するとその症状も軽度のものであり、神経系・代謝系・循環器系に関わることではないので、その差は明確です。
医薬部外品に分類される育毛剤は副作用がほとんどない分、発毛効果などはありませんが、副作用のリスクに恐怖を感じる人や、抜け毛・薄毛を予防したい、頭皮環境を整えて現状維持したいという人には安心だといえるでしょう。副作用があっても発毛効果の高い医薬品を選ぶのか、副作用のリスクを抑えて緩やかな改善効果を期待して医薬部外品を選ぶのかは、自分の症状やこれから先の希望を見据えてしっかりと検討しましょう。
医薬部外品を購入する方法は?
育毛剤を購入する場合、医療用医薬品の場合は医師の診察を受けてから処方、一般用医薬品の場合は薬剤師および登録販売者からの説明を受けて購入するのが基本ですが、医薬部外品の場合はドラッグストアや薬局、スーパーやコンビニなどの店舗で自分で選んで購入することができます。
また、近年ではネットでも購入することができるようになったので「店舗で購入するのが恥ずかしい」「人に知られたくない」という方にとっては嬉しいですよね。医薬部外品に分類される育毛剤のメリットは、医師の診察や薬剤師からの説明を受けなくても、手軽に手に入れることができるところです。
ただ、医薬部外品に分類される育毛剤は改善効果が緩やかである分、最低でも数ヶ月間の継続が必要です。頭皮環境を整えるのも、すぐにというわけにはいきません。まずは、自分の頭皮や髪の毛の状態を把握し、自分に合ったものを慎重に選ぶことがポイントになります。