内服薬フィナステリド(プロペシア)
AGA(男性型脱毛症)専門クリニックでは一人一人の症状や目的に合わせて、さまざまな治療方法が施されています。まずは内服薬から始めるケースが一般的ですが、その種類もさまざまです。ここでは、フィナステリド配合の内服薬について見てみましょう。フィナステリド配合の内服薬の効果・副作用は次の通りです。
プロペシア
有効成分「フィナステリド」を含む、日本で認可されている代表的なAGA(男性型脱毛症)の治療薬の一つです。有効含有量が「0.2mg錠」と「1mg錠」の2種類があります。
AGA(男性型脱毛症)の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成する還元酵素「5aリダクターゼ」の働きを阻害し、ヘアサイクルが正常化されるため、発毛効果も認められています。
ただ、勃起不全・肝機能障害などの副作用が見られるケースもあり、妊娠中・授乳中の女性や子どもの服用は禁止されているので取り扱いには注意が必要です。クリニックによって費用は異なりますが、平均すると1ヶ月5,000~7,000円程度です。
プロペシア(ファイザー)
ファイザー株式会社の「フィナステリド錠」は、ジェネリック医薬品のプロペシアで、有効含有量も「0.2mg錠」と「1mg錠」の2種類と、プロペシアと同じです。先発品(プロペシア)の7~8割程度の価格で購入することができます。
プロペシア(沢井製薬)
沢井製薬の「フィナステリド錠」は、ジェネリック医薬品のプロペシアで、有効含有量も「0.2mg錠」と「1mg錠」の2種類で、先発品(プロペシア)と同じですが、着色料「黄色三二酸化鉄」が省かれています。
プロペシア(東和薬品)
2016年9月に承認を得て、東和薬品から販売されているプロペシア「フィナステリド錠」です。有効含有量も先発品と同じ「0.2mg錠」と「1mg錠」の2種類、錠剤の色も限りなく近いことからプロペシアを長く服用されている人にとっても、ジェネリック医薬品に切り替えやすいようです。
プロペシア(クラシエ製薬)
クラシエ製薬から販売されているプロペシア「フィナステリド錠」です。有効含有量も先発品と同じ「0.2mg錠」と「1mg錠」の2種類、副作用に関しても勃起不全や肝機能障害など、同じ症状があらわれることがあります。
2015年以降、日本では、ファイザー・沢井製薬・東和薬品・クラシエ製薬の4社から「フィナステリド錠」として、プロペシアのジェネリック医薬品が販売されています。ただ、まだ新しいため、取り扱いがない医療機関もあります。
内服薬デュタステリド(ザガーロ)
有効成分「デュタステリド」を含む、2015年に認可がおりたばかりのAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。デュタステリドはもともと前立腺肥大症の薬として開発されたものですが、近年、AGA(男性型脱毛症)の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成する還元酵素「5aリダクターゼ」の働きを阻害する効果があることが確認され注目を浴びています。
プロペシアの有効成分「フィナステリド」との違いは、5aリダクターゼの1型・2型いずれにも抑制効果があることです。フィナステリドは5aリダクターゼの2型の働きを阻害することで前頭部の薄毛に効果が期待できるとされていますが、デュタステリドは前頭部および頭頂部と広い範囲に効果があるとされています。
また、5aリダクターゼの2型に対しても、フィナステリドの約3倍もの薬効があることが確認されているため、ザガ―ロはプロペシアよりも非常に高い効果が得られるということです。
プロペシアを服用して効果を実感できなかった人にとっては、AGA(男性型脱毛症)の治療効果が得られる可能性が高まったといえるでしょう。ただし、勃起不全や肝機能障害など、副作用のリスクもあるため、服用は医師の指示通りに行うことが大切です。
外用液ミノキシジル
抜け毛・薄毛が気になる人やAGA(男性型脱毛症)の治療に興味がある人は「ミノキシジル」の認知度は100%に近いのではないでしょうか。ミノキシジル外用薬は、AGA(男性型脱毛症)の治療薬としても高く推奨されており、ほとんどのAGA(男性型脱毛症)専門クリニックで処方されています。
ミノキシジルは血管拡張作用があり、もともと高血圧の治療薬としてアメリカで開発されたものでした。内服薬として用いられていましたが、服用した患者さんに「多毛」の副作用が見られたため、研究が重ねられた結果、発毛効果が認められて薄毛治療の外用薬「ロゲイン」として開発されました。
発毛のメカニズムとして、ミノキシジルは増殖因子(IGF‐1など)の産生を促進して毛乳頭を活性化させて毛母細胞の細胞死(アポトーシス)を抑制し、休止期の毛包を活性化させて成長期毛包への移行を促進します。
海外では「ロゲイン」という商品名ですが、日本ではAGA(男性型脱毛症)専門クリニックでの処方の他、市販で「リアップ」という商品名で販売されています。ミノキシジルの効果は日本皮膚科学会も認めており、「男性型脱毛症診療ガイドライン」においても、5段階で最高ランクの評価がされています。
効果のあらわれには個人差がありますが、約4ヶ月後から効果を感じ始める人も多く、7ヵ月後には60%ほどの人が効果を実感していると結果が出ています。
ミノキシジルは外用薬なので副作用は少ないといわれていますが、稀に頭皮のかゆみ・発疹・かぶれなどの症状が見られる場合もあるようです。また、規定以上の塗布は、頭痛・めまい・不整脈・手足のむくみなどの副作用が起こることがあるため、必ず用法用量を守って使用するようにしましょう。