①内服薬
抜け毛・薄毛に悩んでいるのは男性だけでなく、近年では女性も増加傾向にあります。対策方法にもいろいろな情報がありますが、抜け毛・薄毛の症状によっても効果に個人差があるため、まずは自分の状態をしっかりと把握し、自分に合った「育毛アイテム」を選ぶことが、薄毛・抜け毛改善効果を高めるポイントになります。ここでは、まず代表的な内服薬について見てみましょう。
プロペシア(フィナステリド)
AGA(男性型脱毛症)の治療薬として日本でも認可されている医薬品です。AGA(男性型脱毛症)の原因である酵素「5aリダクターゼ」の働きを阻害し、強力な男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を抑制して進行を防ぎます。「98%の人に何かしらの改善効果が認められた」というデータがある反面、稀に精力減退や勃起不全などの副作用が見られる場合もあります。
ミノキシジルタブレット
「ミノタブ」とも呼ばれているミノキシジルの内服薬です。もともとは血圧降圧剤でしたが、体毛が濃くなる副作用が見られたことから発毛薬の一つとして処方されるようになりましたが、実はまだAGA(男性型脱毛症)の治療薬としては未認可で「医師の責任のもと処方しても良い薬」となります。
セファランチン
自己免疫疾患の原因であるリンパ球の異常行動を抑制する作用があり、主に円形脱毛症の治療に使用される内服薬です。抹消血管拡張作用で血行を促進し、頭皮にしっかりと栄養が送られるようになりますが、AGA(男性型脱毛症)の治療効果には確証がないと報告されています。
パントガール
女性に多くみられる「びまん性脱毛症」「FAGA(女性男性型脱毛症)」など、女性の薄毛治療に処方される内服薬です。臨床試験では70%の人が抜け毛を減少させた結果が出ている、世界で初めて効果が認められた安全性の高い女性専用の治療薬です。髪の毛の成長に欠かせない栄養素アミノ酸・たんぱく質・ビタミンなどを含有し、ヘアサイクルを正常化していきます。
②外用薬
代表的な外用薬として「ミノキシジル」「塩化カルプロニウム」が知られています。
ミノキシジル
もともとは高血圧症の治療薬として使用されていましたが、体毛が濃くなるという症状が見られたため、発毛薬として開発されました。ミノキシジルは外用薬と内服薬の2種類がありますが、内服薬は日本では不認可です。
外用薬大正製薬からミノキシジルが含まれる「リアップ」が第1類医薬品として販売されています。外用薬は頭皮に直接塗布するため、刺激が強いミノキシジルの場合、かゆみ・湿疹・炎症などの副作用が見られることがあります。
塩化カルプロニウム
慢性胃炎や便秘症などの内服薬としても使用されていますが、血管拡張作用で血流を促進し、抜け毛・薄毛の改善効果が期待できることから外用薬として用いられています。塩化カルプロニウム配合の「フロジン外用液」は、59.9%の人に有効性が認められたとのデータが報告されています。塗布した場所にかゆみ・発汗などの副作用が見られる場合があります。
③育毛剤
抜け毛・薄毛に悩み始めた場合、もっとも一般的な育毛アイテムといえば「育毛剤」ではないでしょうか。一昔前までは「育毛剤は中年男性がつかうもの」というイメージを持たれていましたが、近年では育毛剤も進化し、中年男性はもちろん、若い男性~女性まで幅広く利用されるようになりました。
ドラッグストアや通販などで気軽に購入できるのも魅力の一つですが「育毛剤=髪の毛を生やすもの」ではありません。育毛剤は、頭皮環境を整えて抜け毛を防ぎ、健康な髪の毛が生えやすい状態に導くのが役割です。
ネットなどで「育毛剤は効果がない」という口コミを目にすることもあると思いますが、育毛剤を毛生え薬だと間違った認識をされている場合の意見が多いため、自分の頭皮や髪の毛の状態をしっかり把握し、育毛剤の役割を理解しておきましょう。
育毛剤は、抜け毛・薄毛の原因でもある乱れた頭皮環境を整える成分や、血行促進効果のある成分、髪の毛に必要な栄養素・AGA(男性型脱毛症)の原因5aリダクターゼを抑制する成分など、種類はさまざまです。育毛剤を選ぶときには、自分の目的にあった成分が配合されているものを選ぶことが大切なポイントです。
④育毛シャンプー
抜け毛・薄毛が気になる方の多くが「育毛シャンプー」の検討をされたことがある、もしくは現在使用されていると思います。ただ、育毛剤とどのような違いがあるのか、分からないという方も多いようです。
一般的に、シャンプーは頭皮や髪の毛に付着した汚れや皮脂を洗い落とすのが役目ですが、正しいシャンプーができていない場合、必要な皮脂まで除去して頭皮を乾燥させるなどの原因をつくり、頭皮環境を悪化させてしまいます。頭皮が乾燥すると皮脂が過剰に分泌され、毛穴詰まりや抜け毛・薄毛といった症状を引き起こしてしまいます。
その点、育毛シャンプーの多くは、頭皮や髪の毛にやさしいアミノ酸系なので、頭皮の皮脂を必要以上に取り除くことなく、汚れを落とすことができます。ただ、育毛シャンプーは髪の毛を生やすものではありません。必要な皮脂を残しつつ、汚れを落とし頭皮環境を整えていくものです。
今ある髪の毛の抜け毛・薄毛を防ぎ、健康な髪の毛が生えやすい土台づくりをする基本中の基本だといえるでしょう。育毛シャンプーと育毛剤を併用することで、育毛剤の成分の浸透力もぐんとアップします。
⑤育毛サプリ
健康な髪の毛をつくるためには、栄養バランスの良い食事が基本ですが、忙しい現代人にとっては、なかなか難しいのが現状です。髪の毛は約90%以上がたんぱく質でできています。良質なたんぱく質はもちろん、ビタミン・ミネラル(亜鉛)なども髪の毛をつくるためには欠かせません。どれかが欠けた場合には、健康な髪の毛をつくり出すことはできなくなってしまいます。
近年では、手軽に育毛に必要な栄養素が摂取できる「育毛サプリ」が多く販売されています。基本は毎日の食事ですが、栄養不足だと感じる方は育毛サプリで上手に補っていきましょう。